「働きたくない」という感覚が人間として正常な理由

地球は、今の人口を食べさせることはできる。(それでも人口は多すぎるが)

でも、全員の自己重要感を満たすことは、たぶんできない。

ジェフ・ベゾスですらまだ満足できなそうなのをみると、(イーロン・マスクは言動がワルかわいいから好きなんだけど、この人は個人的にはなんだか怖い)

全員の心が完全に満足するためには、地球あと数万個分くらいの資源が必要な気がする。

 

 

ぼくら類人猿※の、承認欲求が無限な問題は、ひとまず置いておくとして、

(※おサルころからの生存本能に翻弄されなくなったらようやく「人間」…とこのブログでは定義している。だから人間はまだいない)

人間1.0とは

もうひとつの願望である「働きたくない」は、もしかしたらもう少し早めに解決ができるかもしれない。

生存競争のアクセルを緩めても、人間は生きていけるのか?

それは、「働きたくない」という感覚を自覚できている人たちが先駆者となることで、可能になる。

進化の観点から言えば、そのために裕福な国に生まれた。

そんな、類人猿としての生存本能に反することにチャレンジできるのは、

とりあえず明後日あたりまでは食べるものがあると確信できる、幸運な生まれの人の役割。

 

まあ明後日までではさすがに心配なら、

すでに社会的に十分成功した人、

裕福な家に生まれた人、

親の遺産がそこそこ入ってきた人、

奥さんがスーパービジネスパーソンな人、

旦那がリッチな人、

宝くじが当たった人、

ごくたまに美味しいものが食べられたら満足な人、

ふつうに生活できれば十分な人、

森の中で自給自足できれば幸せな人、

浜辺で寝れればOKな人、

そしてぼくらが心底恐れる橋の下で寝るようなことすら、それでOKな人は間違いなく新人類。(ただこの群れにフィットしないだけ。国土を、金のためなら不本意なことでもやれてしまうぼくら野蛮種が支配してしまっているから、居場所がないだけ)

そういうタイプの新型から、がんばることをできるだけやめていけたら、地球はもちこたえられると思う。

 

 

さきほど置いておいた話の、承認欲求が無限であることと、そしてその根底にある恐れについては、

承認欲求(=群れの中での存在感が欲しい願望)があまりない人も身近にたくさん生まれているのを見ると、遠くない将来、自然に解決しそうな気はする。

そして、働くよりも愛を大事にするほど、子供の育ちが良くなり、

代を追うごとに、人間の承認欲求は減っていくと思う。

そうすると3~5世代くらいあとには、必要以上に消費したり飲んだり食べたりしなくても、問題なく幸せになれるようになる。(現代の飲み食いは食欲というよりも承認欲求)

そうすると、この地球の資源だけで、全員が(できれば動植物たちも)ちゃんと満足できるようになる。

 

まあ難しそうだなと感じるのは、働くことが善…、というか働かないことが怖い⇒だから悪…、という世の価値観との付き合い方。

昔は、働かなかったらたぶん簡単にしんだ。

でも現代は、働き過ぎると地球が滅びてしまうし、健康も害する時代。

もうとっくに時代は変わったのに、みんな言い伝えをしっかりと守って、盲目的にがんばっている。

だから、せっかく大して欲がない状態で生まれても、なんだかよくわからないまま仕事をがんばっている人は、たぶん社会の同調圧力でがんばっている。

狭い地球では、とくに日本では、みんな一緒のノリでがんばらないと迫害されるから、仕方なくがんばっている。

このあたりは、本音では行きたいはずもない戦争に行くことが善…とされていたころと似ている気がする。

 

 

どうしてもなにか仕事をしないと気が済まない人は、

暇が耐えられない、仕事が楽しくて仕方がない人は、

働きたくない人をベーシックインカムで保護する仕組みでも考えよう。

勉強や競争が苦手な子供が困らずに生きていける社会の仕組みでも考えよう。

今生活のために仕方なく仕事をしている人は、

社内外の関係者の誰もができるだけがんばらずに黒字を出せる仕組みを考えるという、全く新しい角度から仕事に取り組もう。

健康を害するほどがんばらないと儲からない商売は、地球にはもう不要どころか害しかないのだから、さっさと見切りをつけよう。

そしてこういうことが可能な、勇気ある新人類たちは、もうがんばりたくない同じ新人類たちを、

群れの中での存在感がなければ心を保てない…そんな恐れでいっぱいな人々の、的外れな怒りから守ろう。

そして勉強や一致団結してがんばらなければならない運動会が苦手な子供に、「あなたは新人類なんだ」「あなたには価値があるんだ」という態度で接しよう。

進化の観点では、がんばらない人たちのおかげで地球が助かった!という認識にみんながなる日が、もし滅びなければ、いつか来るだろうから。

 

 

もちろん綺麗ごとを除けば、現実には、仕事をしたい人ももちろん必要不可欠だし、大事。

でもそのバランスは、進化の神さまにおまかせすればよくて、みんなそれぞれの役割が遺伝子にインプットされているはず。

だから、地球を壊すほど働く人がいても、消費する人がいても、そんなことに興味がない真逆の人もいて、バランスがとられる。そして当面はどちらも必要。

現実はそうやってずっとグレーのまま、すっきりはしないまま、進んでいくのだろうと思う。

ただ、今の時勢として、働くことだけが善、それ以外は排除(→村八分、切腹)、という考え方が主流で、とくに生真面目な日本人は単一思考になりがちなので、

ここではあえて、「働かないこと、がんばらないこと、の価値」を、力強く推していきたい。

そもそもの、なぜ日本人は異様なほどの単一がんばる思考なのか?は考えると長くなりそうだからおいておくけど、

戦(いくさ)に村八分が怖いから行ってそして本末転倒だと思いながらしんでいった人の声が、わたしには聞こえる。

だれのせいというわけでもないけど…、

狭い国土で村八分に怯えると自分の意志というものが消えてしまう…、

生命という観点からみると、ある意味では一種の病気かもしれない。

 

 

働きたい人と働きたくない人がちょうど良いバランスになるためには、ぼくらは自分の本音を聞けばいいだけ。

心底働きたい!という不思議な人は現実にいる。笑

でも働きたくない人も、きっとちょうどいいバランスで存在している。

(ちなみにわたしは好きなことややる必要があるなあと感じることならいくらでもやりたいが、無意味だなあと感じることは、金を積まれても銃殺されても絶対にやりたくない、難しいタイプ)

問題は、現代では働きたくないと表明することに勇気がいることだけど、

でも、進化のために、滅びないために、

もうがんばりたくない、競争したくない、戦いたくない、という進化の種である貴重な心の声に、脳内で一票を与えよう。

そして、それを解決するために人間には知能があるのだから、

そのために進化したのだから、

村の中での義務感や罪悪感に負けずに、無駄にがんばらなくても生きていける仕組みを、しぬ気で考えよう。(←本末転倒?笑)

 

 

村八分はされてもべつにいいけど、でも切腹はするなよー(=自分を否定するなよー)。

進化の神さま的には、働きたくないあなたには、あなたには想像ができないほどの価値があるのだから…

なにかを成し遂げるほどえらい現代では、まあだれの記憶にも残らないかもしれないけど…

「超」先駆者とはそういうもんだ。(←はげましている)笑

ぼくらはみんなで進化中

 

 

 

めんどくさい話になっちゃったかな…

Am I buggin’ you?

I don’t mean to… bug ya…

Okay Edge, play the blues!

熱く語って→反省(風)→ブルース…この流れをどうしてもやってみたかった。笑(U2ファンなら喜んでくれるところ)

でもぜんぜんいわゆるなBLUESではなくて、結局いつものTHE EDGEなのがかっこいいのよね~

 

FULLバージョン!↓

 

 

(関連コラム)

仕事をがんばるのは偉いはたぶん古い

 

 

 

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