現代における自分の承認欲求(欠乏感)の扱い方

 

お金のためにやる仕事は、お金が手に入るまでは目的が達成されず、いい気分にはなれない。

だから、力はお金を得ることへ集中される。

 

でも、承認欲求を満たすために仕事をする場合は、お金を得ることは必ずしも最優先にはならない。

なぜなら、承認欲求を満たす方法は他にもあるから。

むしろうまくいかないことを脳がドラマ化することで得られる承認の方が簡単に手に入ってしまうことすらあって、

問題は一段階複雑になる。(例:成功した。でもそこへ至る道は平たんではなかった。←承認欲求を満たしたい場合は平たんは望まない)

 

承認を、人間のセンチメンタルな感情と捉えると分かりにくいけど、

これを動物にとっての食べ物と考えると、わりとイメージがしやすい。

実際、人間にとっての他人から得られる承認は、脳内では、動物にとっての食べ物を得るときの反応と、たぶんほとんど同じ。

脳にとっては、それが手に入ると生き延びれられそうという感覚において、お金と承認は区別がつかない。

 

 

「成功したい」という場合、お金が欲しい人と承認が欲しい人に、タイプが分かれると思う。

自分はどのタイプ?会社経営者4つのメンタルタイプ

(↑経営者でない人も読んでほしい)

 

お金が欲しいという人は、お金は得るだろうから、生存できるかどうかの心配は少ない。

心配なのは、自分が本当に欲しいものに気が付いていないケース。

その場合は、成功しても思ったほど承認が手に入らない…、または承認の代わりのお金を失ってしまう…など、

意味が分からないまま苦しんでしまうことがあると思う。

 

 

お金だけで済むなら、もしかしたら話は簡単かもしれない。

また、本当はお金ではなくて承認が欲しいのでも、お金と分けて考えることができれば、もう少しシンプルに解決するかもしれない。

これらが混ざってしまっているときに、人間は人間らしい複雑な苦しみを体験してしまうのではないかと思う。

 

自分はどちらかといえばどちらが欲しいのだろう??

 

 

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これらが混ざってしまっているケースでは、どれだけがんばっても完全に満たされることなく、

仮に満たされても別の悩みが生まれてしまったりと、なかなか苦しいものです。

 

そして混ざっている人とは、生まれ育ちにおいて承認にいまいち満たされてこなかった人が多いと思います。

その場合は現実的な対策だけでは不十分で、さらに遡って、問題の大元である「なぜ自分は承認を渇望しているのか?」から考える必要があるかもしれません。

 

第一段階としては、自分のエゴ(=生存本能)による思考を、生存のため(お金)と、それとは関係のない部分(承認)に分けて捉えます。

混ざっているときは「とにかく満たされなければ!」となってしまうけど、

欲しいお金の大半は生存ではなく承認のためであることも見切ってそれらを分けて認識できるようになると、第二段階である、実際の解決へと進むことが可能になります。

お金ならビジネス思考になればいいだけだし、承認の欠乏感には癒し(=自分への理解)が必要です。

 

それらはたいてい、個別なら対処が可能です。

 

 

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こういうことは、仕事に限らず、人生全般に言えることではないかと思います。

たとえば、彼女をつくってそして結婚して幸せになりたいというけれど、それとカッコよくなってモテることは、いったいどのくらい関係があるのか?なんて考えてみると、

モテないから愛する人が見つからないんだ…みたいな悩みのずれ具合が、なんだか笑えますよね?(ねえ?若いころの自分よ…笑)

 

でもこういうことは、生まれ育ちがいまいちなほど、難しいものです。

というのも、それまでの欠乏の体験が激しいほど、エゴ(=生存本能)が強力に育ちすぎているからです。

欠乏や身の危険を感じている生存本能に「落ち着いて考えろ」なんて、無理な注文です。

 

 

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承認が満たされないのは、本当に苦しいものです。

人生における苦のトップかもしれないなあなんて思います。

そして仮に満たされても、それが貯めておけない性質で、

獲得活動にいつか限界が来た時に「すべてが幻だった…」と気が付くのは、

さらに耐え難い苦しみではないかと思います。

 

でも進化の神さま的には、承認欲求が満たされない生まれ育ちとは、

「承認欲求という仕組みは旧いから、実はもう要らないんだよ」

「承認欲求が満たされなくても生きていけるし、裕福にもなれるし、幸せにもなれるんだよ」(承認が満たされることとおさるの延長ではない人間としての幸せは、実はイコールではないんだよ)

という進化のステップを、

「それに気がつくと、生きるのが楽になるんだよ」という全く新しい仕組みでもって、

少し苦しいかもしれないけど早めの体現してもらうための存在…なのかもしれません。

 

 

まあもしこの世がそういう仕組みでないなら、残念ながらあなたのその欠乏感は、ただの不運です。苦笑

でもこのブログは、「そうである方」に「I’m all in(全掛け)」しているのです!笑

 

 

 

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