自分はどのタイプ?会社経営者4つのメンタルタイプ

わたしは、自分の経験や周りを観察してきたことで、経営の成否は「メンタルが決めている」と考えるようになりました。

経営者が会社経営をする動機は、大きく分けて4つのタイプがあると思います。

  1. 楽しい
  2. 勝ちたい
  3. 認められたい
  4. 許してほしい

です。

楽しい

経営者としての仕事のすべてが楽しい!という人がいます。

リーダー業も楽しいし、リスクを負うスリルも好きだし、戦略を考えていると夜も眠れないし、会社で飲みに行くのも好きだし、ピンチになった時に克服することすら楽しい…

と、こういう人はまあ失敗することはないので、ここではスキップします。

楽しくてやっている人は、家に帰ってから荒れることもないので、プライベートも安泰です。

勝ちたい

では始めます。笑

まず、勝ちたいタイプの人は、勝つと脳内に快感ホルモンが出るから、それが欲しくてやっています。

そういうタイプはほかのタイプよりも勝つことに執着するから、ビジネスが失敗する心配はそんなにありません。

リスクがあるとすれば、勝利の快感ホルモンの中毒になってしまうと、従業員や家族にも勝ちたくなってしまうことです。

とくに事業がうまくいかない時期は外では満たされないことから、内側を自分で壊してしまうリスクを、潜在的に抱えている可能性があります。

ビジネスは成功するけれど幸福感が満たされない…という経営者はこのタイプです。

勝ちたいタイプとは、純粋に肉食遺伝子が活性化しているだけの場合もあるし、または過去に負けた体験や幼少期に感じた怒りの感情から、勝ちに執着している場合もあると思います。

自分の勝ちたい動機がどこから来ているのかを知ることによって、好きなだけ勝っても安全な場所を選んでマインドフルにアクセルを全開にできるようになれば、

先に述べたリスクを回避しながら、もともと勝ちたくて仕方ないだけに、大成功することができると思います。

認められたい

次に、認められたいタイプの人は、認められたい動機が業績に直結しているときは、エネルギーが健全に循環するので心配はありません。

リスクがあるとすれば、勝ちたいタイプとの差の部分である、ある意味で他人次第な部分です。

勝つだけではだめで、勝った後に他人の承認が得られないと快感物質が出ない脳なので、

自分の活動のメインが、他人から承認を集める活動へと流れていきがちです。

それがリスクになるのは、本業への関心や実際に取り組む時間が、現実的に減るからです。

よくあるなあと思うのは、たとえば業界団体の活動に一生懸命になっている間に、本業が時代遅れになってしまうようなケースです。

またテレビに出ることが試合に勝つ快感を上回ってしまい勝てなくなってしまうスポーツ選手も似ているかもしれません。

そういうリスクを回避するためには、他人の承認が欲しい自分を否定せずに、でもよく考えるとそれは脳内ゲームに過ぎず現実的にはあまり意味がないことや、

ビジネスが失敗すれば、それを得られる大元であるゴールデンエッグを失ってしまうことを直視し、理解する必要があるかもしれません。

ビジネスの成功によって健全に認められる方へ自分を導けると、効率的かつ安全に成功することができます。

許してほしい

最後に、許してほしいタイプの人ですが、このタイプの場合は失敗するリスクがほかのタイプよりも多いので、注意が必要です。

許してほしいとは、人間関係の恐れからくる責任感から仕事を引き受けてしまうタイプです。

そういう人は、経営者になりたくて仕方ない!というよりは、どちらかというと義務感でやっています。

2代目にはこういうタイプの人が多いと感じるし、あとはNPOなんかの運営で苦労している人もこのタイプかなと思います。

また素晴らしいアイデアを思いついて起業したまではいいけれど、実際のビジネス展開よりも、社内の人間関係で悩んだりする人もこのタイプかなと思います。

そういう人は、従業員と立場が逆転してしまったりして固定費がどんどん増え、自分が背負うものが増えていくことで身動きがとれなくなってしまいがちです。

許してほしいタイプの人が、こういうリスクを回避できる道はいくつかあると思います。

まずは事業をむやみに拡大しないことです。

固定費を増やさずに利益だけが増える仕組みを構築できれば、逆に強い成功願望がないことによって、ほかの2つのタイプよりも安定した成功を手に入れることができる可能性があります。

また、副業を始めるのもひとつです。

重圧のない、自分が心から楽しめる事業が一つあるだけで、本業での心の余裕も違ってきます。

そして自分がこのタイプな場合は、事業の縮小や閉鎖を検討する必要も、もしかするとあるかもしれません。

このタイプの人にとってはとくに心理的に難しいことではありますが、少し怖いことを言いますが、悲惨な倒産をするのはこのタイプの人が多いので、早いうちに直視しておく必要があります。

本当は成功よりも自由や安定が欲しいだけの、もともと社長っぽくない自分を否定せずに認めてあげることが、自分が上記のような行動をとる許可を自分に出してあげる(自分がまず自分を許す)ことになるので、結果的に事業のリスクを減らすことにつながります。

無理やり変えようとがんばるのは無意味

だれしも上記の3つの動機をすべてもっていると思います。

ただ一番強いのはどれか?動機の一番大元はどれか?と考えると、自分の特性が理解できると思います。

ちなみに、自分の動機タイプは生まれ育ちで決まったことなので、自然に変わっていくことはあれど、無理やり変えようとがんばるのは無理なので、無意味です。

わたし自身ももちろんどれもあるけれど、でも一番強いのは4でした。

わたしの父も4で、最終的に廃業になってしまったのもあって、自分の経営がメンタル面でリスクでいっぱいだということは早めに理解ができていました。

父やほかのタイプの経営者を観察することでリスクを回避することができたし、自分の想像よりも多くの利益を受け取ることもできました。

やはり自分を活かすキーは、自分の特性を理解し、自分を上手に導くことに尽きると思います。

 

 

 

Yusuke.Yokohamaサービス一覧

<経営コンサルティング>
経営者が自由になれるための仕組みづくりがコンセプトです。実務のサポートも可能です。
中小企業経営コンサルティング

<個人向けマインドフルネスコーチング>
自分の動機の出どころを理解し、自分の本質とエゴの両方を活用できる観点を見つけます。
マインドフルネスパーソナルコーチング

OFUSEで応援を送る

コメントを残す