軽井沢での2年間の育児セミリタイア生活体験記

軽井沢での2年間の育児セミリタイア生活体験記(2006.3~2008.3)
エピソードを思い出すたびに書き足していくページ

林の中の家

子供が3歳のころ、ふと思い立って藤沢から軽井沢へ移住し、育児休暇生活をスタートしました。
住居は、軽井沢駅南側にそのとき建築中だった賃貸の一軒家を借りました。
幼稚園が始まる直前の3月に完成予定とのことで、契約は前年の11月に済ませていましたが、あまりにも楽しみで何度も見に行ってしまいました。

ようやく完成したところで、いろいろな手続きも兼ねて、わたしだけ一週間早く行きました。
物件に到着すると、オフシーズンでまだ寒く、周りには誰にもいないことが感じられ、「山の中にきたー」と嬉しくなりました。
夜はさらにしーんとしていて、冷たい空気の中ひとりで家の周りをぶらぶらしていると、これから始まる未知の生活へのワクワクが止まりませんでした。

幼稚園の入園式

軽井沢の幼稚園の入園式は、わたしはとてもワクワクしましたが、子供はとてもシャイだったこともあって、幼稚園へ行くのは恐怖だったようでした。
入園式から帰ってくると、家が林の中にあることをまた実感して、みんなでご機嫌になりました。
しばらく外で落ち葉遊びをしたり、林の中を散策したりしました。

幼稚園入園を機に移住してきた人は多かった

ぼくらと同じように、幼稚園入園を機に軽井沢へ移住してきた人は多いようでした。
働き方は様々なようで、週に1回だけ東京へ行きあとはリモートワークという人もいたし、呼ばれた時だけ行く人もいたし、週末しか軽井沢の家に帰れないというほとんど単身赴任みたいな人もいました。
大変そうだなとは思ったけど、帰る家が森の中ならやれそうだなと思いました。

花摘み、石拾い

少し前までは、笑顔が笑っていないと言われるくらいのビジネスターミネーターみたいなわたしでしたが、いつの間にか花を摘んだりするようになりました。
遅い春がきて、少しずつ緑が増えていき、そして花を見かけるようになると、嬉しくなりました。
子供はもちろん喜んで、外へ出るたびに花を摘んで家に持ち帰りました。
持ち帰ったときはなんともないのに、すでに卵が植え付けられているのか、しばらくすると小さな虫がわくのは不思議でした。
また、小さいものが大好きな上の子は、あらゆる種類の小さな石を集めて、家が石だらけになりました。

家に鹿や野うさぎがきた

ある日玄関ドアを開けると、すぐそこに鹿がいたことがありました。
家族全員で外へ出てしばらく見ていても逃げずに、しばらくいてくれました。
またあるときは、庭をなにかが走っていくのが見えて、追いかけると野ウサギでした。
猿や熊も町内では出没していたようだけど、幸い我が家へは来ませんでした。
あとは、いつも音だけが聞こえていたキツツキも、ある日ついに見ることができました。

自転車購入

誕生日のプレゼントとして、自転車を佐久のトイザらスまで買いに行きました。
晴山ゴルフ場の駐車場へ行き、よく自転車遊びをしました。

湯川ふるさと公園

湯川ふるさと公園は、我が家の行きつけでした。
とても広くて気持ちよく、遊具もとても魅力的なものが設置されていました。
遊んでいると、ときおり新幹線が通るのも、子供には楽しかったようでした。
わたしは子供が遊んでいる間、浅間山をぼーっと見たり、ママに子供たちをお任せして湯川まで下りて、川の音を聴いたりしました。
パンを買ってきて、ここでピクニックをするのも楽しかった。

バーベキュー

義父母や義弟、友人たちが訪ねてきたときは、よくバーベキューをしました。
軽井沢は蚊がほとんどいないので快適でした。
日々の食事も、肉は外で炭火で焼くようになりました。
火をおこしたりする手間はあっても、やっぱり美味しいし、なによりその時間が楽しかった。

ツルヤ

ツルヤでの食料品の買い出しは、お出かけの楽しみでした。
子供たちはお菓子を選び、わたしは肉やお酒を選びました。
わたしは子供のころは玄米菜食で、肉も駄菓子も禁止だったけど、我が家ではOKということになりました。
駄菓子を一つずつ楽しそうに食べる姿は、楽しそうでした。

別荘地の散歩

散歩は、主に別荘を観て回るのが楽しくて始めました。
わたしはとくにログハウスが大好きなのですが、いつか自分が建てるときのためにと、いろいろ見て回りました。
どんな家がどこにあるかを記憶していて、

マウンテンバイクで町内中を巡る

藤沢時代は周りに車が多くて活躍しなったマウンテンバイクが、軽井沢ではとてもいい遊び道具になりました。
走りだすと止まらなくなり、町内のほとんどの道は走ったと思います。
別荘地はほとんど未舗装だけど、MTBだったことで逆に楽しめました。

椅子を出して座ること

外で椅子を出して座ることは、長年わたしが最も好きなことのひとつです。
これまでも、いつでもどこでも、落ち着いて座る場所を探すことが趣味のようになっていて、車にもいつもアウトドアチェアを積んでいました。
わたしの頭の中には、まるでレストランガイドのように、あの土地へ行ったらあそこに椅子を置いて座ってみたい、というような場所がいくつもあって、旅行に行くときはそれが楽しみの一つなのです。
そんなわたしにとって、軽井沢は座れるスポットが無限にあり、興奮する土地でした。(いやリラックスか。笑)
お気に入りは、たとえば湯川沿いで川の音を聴くとか、発地エリアまで下った拓けたところから浅間山を見る、などたくさんありますが、あえて挙げるなら一番は家の前でした。
別荘地の中だったので人が入ってくることはほとんどなく、とても静かで、周りの林からいつも鳥の声が聞こえていました。
雨は好きではなかったはずなのに、なぜかそこでは狭い軒下に椅子を出して雨の音をひたすら聴きました。(すると子供たちが傘を持って出てきて、ずぶ濡れ遊びになりました。笑)
わたしが椅子を出して座り、子供たちが石を拾ったり自転車に挑戦したりするのを見る時間は、いろいろな出来事があった軽井沢生活の中でも今でも一番思い出す場面です。
来る日も来る日も全く飽きることなくどれだけでもやれた、心から好きな時間でした。

寝かしつけ

最初の2年間はまだ働いていたのでできなかったけど、育児生活になってからは寝かしつけはわたしがよくやりました。
わたしは父親だけど、寝かしつけるときはまるで母親のような気持ちだったように思います。

下の子が歩けるようになる

上の子が歩けるようになった瞬間、わたしは仕事で出かけていていませんでした。
帰宅してビデオを観て喜び、それでも十分に嬉しかったのですが、
でも下の子が歩けるようになったときは自分の目で見ることができ、そこに立ち会えたことに感動しました。

言い間違い言葉が直っていく寂しさ

子供の言い間違い言葉は可愛いですよね。
わたしは直さない派で、いつもほこほこしながら聞いていました。
わたしはとくに、「よぼれる(よごれる)」が好きでした。
なにか大事なものがよごれて「よぼれた!よぼれた!」と騒いでいるのは、ほんと可愛かった。
その分、ある日直ってしまったとき、なんとも言えない寂しさを感じました。

雪が降る

冬は極寒の軽井沢は、雪が降るととても綺麗でした。
そもそも晴天が多いので積もることはほとんどないけど、木々がパウダースノーでうっすら白くなったりすると嬉しくなりました。

クリスマス

軽井沢では2回クリスマスを迎えました。
イルミネーションで飾る家も多くて、とくに林の中にある家が飾られていると、ワクワクしました。

そり、スキー

軽井沢は冬の晴天率がとても高いので、ほとんど雪は降らないけれど、でも2年間でたしか2回、たくさん降ったことがありました。
そのときは、敷地の入り口の坂でそりやミニスキーをして遊びました。
また軽井沢プリンススキー場もすぐそばなので、そり遊びによく行きました。
また、たまに一人で思う存分スキーを楽しむこともありました。

丸山珈琲

わたしはコーヒー好きなのですが、ここのコーヒーは本当に美味いと思いました。
プレスでいれるコーヒーはもちろん、エスプレッソ系も美味しかった。
仕事をしていたころは、コーヒーのためというよりもストレス解消という意味で、カフェへ1日3回以上行っていたのですが、
軽井沢では節約をしたかったのもありますが、そもそもストレスがなかったので、一日1回と決め、じっくりと堪能しました。
本を読んだり日記を書いたりして過ごすその1時間は、素晴らしい時間でした。
ここは建物も落ち着いているところが好きで、それこそオフシーズンや平日だとわたししかいないような日もあって、なんとも贅沢な時間を過ごすことができました。
家からお店まで林の中を歩くのも含めて、毎日の楽しみでした。

カフェイーナ

あとは旧軽井沢の手前にあるカフェイーナもお気に入りでした。
マスターは海外を放浪してきたような人で、奥さんはブラジルの人で、なんだかとても居心地がよかった。
豆は丸山珈琲のものを使っているとのことで、カプチーノの美味さは、ブラジル仕込みの技術力も上乗せされ、何度体験してもクラっとするほど美味しいと感じました。

パンの美味しさに気づく

妻はパン好きで、軽井沢にはたくさんパン屋さんがあるので楽しそうでした。
わたしは以前はそうでもなかったのですが、浅野屋のパンを何度も食べるうちに、いつの間にか「パンって美味しいなあ」と思うようになりました。
しまいには一緒に買いに行って選びたいと思うくらいになってしまいました。
パンは家でだけではなく、よくピクニックでも食べました。

フルタイム4WD

子供が生まれるまでは、仕事用とは別に後輪駆動のスポーツタイプの車に乗っていたのですが、子供が生まれると、チャイルドシートをつけるためにステーションワゴンに買い換えました。
その車はスバルレガシーだったのですが、それまで10数台の車を乗り継いできたけれど高速道路でこれほど安定感がある車は初めてで、以来フルタイム4WDにしか興味がなくなりました。

この選択が偶然にも活きて、幼稚園は送り迎えが必要だったのですが、極寒の朝に路面が凍っていたり雪が積もったりしていても、なんの問題もありませんでした。
もう一台FFの車もあったのですが、林の中の狭い道ですれ違うときなどに、路面が凍っているとブレてしまうことがあって、フルタイム4WDとの違いを感じました。

少し余談ですが、わたしなりの車の選び方の基準は、育児が始まってからは「安全性が第一」です。
まず走行性能ですが、上記のような理由で常時4輪が駆動しているフルタイム4WDであることが望ましい。(滑ってからようやく四輪駆動になる4WDのほうが圧倒的に多いけど)
そして車体は大きいに越したことはないです。
でもミニバンはできるだけ避けたいと思っていて、それは3列目が安全ではないと思うからです。(日本には3列目に関する安全基準がないそうで、海外のサイトを調べて回った結果、そう考えるようになった。同じ理由で軽自動車やハッチバックも選ばない)

アウトレット

ショッピングにはそれほど興味はないけれど、アウトレットモールは徒歩圏だったので、よく行きました。
わたしがいたころは敷地の真ん中の部分が広大な芝生で、平日だれもいないその真ん中で寝転がるのが好きでした。
プリキュアショーを見たり、冬にはフィンランドからわざわざ来てくれるらしいサンタさんに会いに行ったりしました。

カメムシたくさん

蚊やゴキブリは見かけない軽井沢ですが、なぜかカメムシは大量にいました。
家の隙間という隙間をふさいでも、どこからか入ってくるので困りました。
刺激をすると臭いので、我が家ではいつもカメムシ用の棒を完備していました。
カメムシはその棒を目の前に差し出すとなぜかそこにつかまるので、それをそっと外へ出すのです。
いろいろやってはみたけれど、これ以上の解決策はありませんでした。

トンボの湯

トンボの湯は町民割引があって、平日は空いているのでよく行きました。
園長先生といっしょになることもあったけど、とくに会話もせず、お互いの時間を過ごしました。

 

 

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