人間関係が苦手な人が幸せな自営業(会社経営)生活を送るための5つの秘訣

高校生のころにアルバイトをしたとき、パートのおばちゃんたちはみんなとても楽しそうでした。

実際、仕事場でみんなでわいわいしているほうが家にいるよりも楽しい!と言っていました。

そういうタイプの人は生きていくのが楽だろうなあと思います。(羨ましいです)

一方で、人間関係が苦手な人にとっては、社会生活は苦痛ではないかと思います。

中でも、組織で働く閉塞感が苦手という人は、心にそう秘めている人も含めると、とても多い気がします。

人間関係が苦手だから自分のビジネスを始めるという人は多いと思います。

ただせっかくやるのなら、人間関係のめんどくささを避けるだけでなく、仕事を楽しめたら幸せではないかと思います。

下記は、人間関係があまり得意ではない(人間は好きだが閉塞感が苦手な)わたし自身が、心穏やかに自営業を楽しむために採用してきたアイデアです。

少数の顧客で成り立つ仕組みにする

社会的な成功よりも心穏やかな生活を送ることが大事であれば、少数の顧客で成り立つ仕組みを作るのがおすすめです。

たとえばフリーランスなら、自分が快適にやれる元請けを見つけることを、目先の売り上げよりも優先します。

フリーランスとして仕事を請ける場合は、元請けがどんな会社か?が自分の心の安定を決めます。

下請けを粗末にする会社は、そこで長くやっている下請けを観察してみると判別ができるものです。

でも世の中はそういう会社ばかりではなく、下請けを尊重したいと考える会社も同じくらい多いものです。

そういう会社は、安心を提供してくれるなら多少高くてもいい、スケジュールも無理してほしくない、と考えます。(わたしが元請けだったことも多かったので分かる)

ここなら大丈夫と思える会社が見つかったら、自分もガードを下げて、良好な関係を築くことに注力します。

自分を根本的に好きな人を集客する

とは言っても、たとえばネット通販など、単発であったり客単価が低い業種の場合は、たくさんのお客さんがいないと事業が成り立たないことがあります。

その場合は、「自分のことを根本的に好きな人」を集客するやり方がおすすめです。

というもの、組織の一員でがんばるのは面倒だけど、めんどうなお客さんとのやりとりもまた恐ろしいものだと思うからです。笑

これまでは、お客さんが求めるものを提供するのがビジネスの鉄則だったと思います。

でもその考え方はインターネットの時代にはもう古くなりつつあります。

自分のことを好きで来てくれるお客さんであれば、嫌な思いをするリスクは最小限になります。

できるだけありのままの自分を出して、それが好きだという人に来てもらい、その人たちを大事にする、

そうすると、めんどうなことに巻き込まれないだけでなく、逆に仕事を楽しむようなことも可能になっていきます。

これは、今の時代に幸せに成功している人たちの特徴ではないかと思います。

ありのままの自分でやる

そして、ありのままとは、たとえば大ざっぱな性格なのであれば、それを出していく…、というようなことです。

世の中には、細やかなサービスが好きな人のほうが多いのは、たぶん間違いないと思います。

でも、よく観察してみるとその限りではありません。

笑顔なほどいいというのも勘違いだとすらわたしは思います。

というのもわたしが、満面の笑顔でやたら細やかさを演出する営業パーソンが、それを自然にやろうとするほど不気味に見えて、怖くて仕方ないからです。笑

わたしの好みは、営業パーソンであれば、朴訥としていて必要なことだけを正直に言うような人です。

また逆に、こちらの都合なんて考えないで、自分自身が好きなものの話が止まらないような人も好きです。

この二つは矛盾しているようだけど、人の好みなんてそんなものかなと思います。

この話をすると、「わたしもです!」という人がわりとたくさんいます。

車のショールームでなかなか好みの人に出会えないのは、みんなが細やかで満面の笑顔でおせっかいをするように教育されているからではないかな?と思います。

まあ、大企業はそうやって最大公約数を求めればいいだろうけど、ぼくら中小ビジネスは、そんなことをしていると本当のファンを失ってしまうことになりかねません。

本当のファンとは、あなたの親友があなたのことを好きな気持ちと似た気持ちで買ってくれるものです。

スティーブ・ジョブズが尊敬されるのも、あんな大きな会社なのにそういう姿勢だったからではないかなという気がします。(そんな新しさがかっこよかったですよね)

公私や裏表を使い分けるような時代は、すでに終わっているのかもしれません。

がんばりが要らない仕組みにする

ありのままの自分でやるとは、「自分の意に反してがんばらない」ということです。

あなたが必要以上にがんばることで来るお客さんは、あなたが自分を削って奉仕することを求めます。

それが商品のお得感だけに留まらず、「心理的な勝ち」のようなものを求めるタイプを相手する商売だと、気分は組織で働く不快感へ逆戻りです。(組織では上司にそうやって心のお金を徴収されただろうから。それが組織が苦手な主な理由ではないですか??苦笑)

あなたがとくにがんばらない、とくにへりくだらない、それなのに相手も満足する。

相手に合わせることを美徳だと思っている多くの日本人にはハードルが高いことではありますが、でも本当にあなたのサービスを喜んでくれる人は、あなたに消耗なんてしてほしくないものです。

自分がお金を払いたい、がんばっていない相手が思い浮かぶ人は、これに同意ができると思います。

逆に、あなたが相手に滅私奉公を求めるようなタイプだと、これは難しくなります。

その場合は、類は友を呼ぶので、お互いを削りあう「がんばる協会」の中で生きていくしか道はありません。苦笑

というのは冗談で、その場合は、自分の願望を内側から作り変える機会にするといいと思います。(わたしもあるときやりました)

手を広げるなら、利益だけが増える仕組みをつくる

提供しているサービスが自分の性質に合っていれば、たいていのビジネスは、ある程度は軌道に乗るものだと思います。

でもそのときに、「心穏やかに生活したい」という最初の気持ちを忘れると、ついもっと稼ぎたくなったりすることもあると思います。

そんなときも、最初の目的を忘れないでいたいものです。

ただ、それでもやっぱり大きくしたい!と思えば、利益だけが増える仕組みを考えるという方向性がおすすめです。

わたしは、さばききれない(自社でなくてもお客さん的に構わない)仕事を紹介し紹介料をもらったりしていましたが、それはわりと大きな不労所得になったりしました。(元請けになったり仲介したりはしない。してしまうとリスクや面倒が増えるから)

また、人が仕事を楽しむ動機は2種類に分けられると思います。

その仕事の実務が楽しいと感じる人は、その仕事で毎日がいっぱいなら幸せです。

逆にその仕事が好きというわけでなければ、お金を稼ぐゲームと捉えることで、楽しむことができます。

その場合は、いかに実務をやりたい人へ供給していくか?という、「集客システムのオーナー」に徹するとうまくいきます。

楽天やアマゾンのマーケットプレイスなどは、そこに特化して突き詰めたようなビジネスだと思います。(わたしもインテリアで小規模ながらそれを構築して、その仕組みごと売却譲渡しました。)

会社経営も、自分がその実務のことが好きでやっているわけでなければ、こういう思考でやれるといいと思います。

そうすると、自分が苦手な実務(や現場での人間関係の細かな調整など)をやってくれる人を心からリスペクトすることができるので、健全かつ楽な関係を築くことができます。

わたしが高校生のころにアルバイトをしていた弁当配送の会社も、社長が出社するのはほとんど見たことがなかったけど、ビジネスは仕事場が大好きな人だけで気持ちよく回っていたことは、高校生のわたしにも感じれました。(今思うと社長はたぶん営業に特化していたと思う)

さいごに

コンサルティングでこの話をすると、すっと入る人と、抵抗を感じる人がいます。

抵抗を感じる人は、たいていが生真面目な人です。

生真面目な人は、お客様は神様だと信じているし、自分は必要以上に奉仕をしなければならないと信じ込んでいます。(まあそういう教育で育ったと思うので仕方ないが…)

でも、この場合の生真面目とは、客観的にみると「恐れ」です。

そうしないことが怖いのです。

まずは自分は真面目というよりも恐れているだけなんだと自分で認められるか?

必死にがんばらない自分にも価値があると思えるか?

自分を好きだという人に出会うために、好かれないリスクも含めて、ありのままの自分を出すことができるか?

そして欠乏への恐れから、安易に売上を上げることを本当の希望よりも優先してしまっていないか?

…と、やはり仕事はなにをやるのでもメンタル(とくに恐れ)の固定観念次第だなあ…とわたしは思います。

自分が自分の価値をどのくらいに思っているか?が自分の仕事の社会的な価値を決めています。

それが低い場合、それは生まれ育ちで決まったことなのでその人のせいではないけれど、でもその人の人生ではあります。

人間関係が苦手とか、組織で働くのにウンザリした!というような心の声は、自分には本当はもっと価値がある!という、人生を変える合図のようなものではないか…とわたしは思っています。

だからいま組織でうまくいっていない人は…、おめでとうございます。苦笑

 

 

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