スポーツから学ぶ、能力やエネルギーの効率的な引き出し方

フリーダイビングでは、考えると脳が酸素を消費してしまうから、できるだけ考えないようにするらしい。

 

また長距離走者も、走りながら、自分の中の練習の成果である自動的な部分を見つけて、一つずつ任せていくそう。

そして任せたら、思考のほうはオフにしていく。

そういう身体の動かし方は効率が良いので、エネルギーにもそしていざというときのための思考力にも余裕がもてる。

 

サッカーも、たとえばフォワードはチャンスが来るまではできるだけ動かない。

チャンスを増やすためのポジショニングは大事だが、それ以外はできるだけエネルギーを消費しない。

そしていざチャンスが来た時に瞬時にアクセル全開状態になれるようにだけ、意識を集中する。

これは守りも同じで、相手がそんな全開モードで来た時に、自分も全開モードで対応ができるように、関係のない場面では極端に言えば瞑想でもしている。

一流と言われる選手は、おそらくポジショニングまで省エネ自動化している。

監督の仕事は、選手がそうなりやすい環境や戦略を組み立てること。

 

そして全開パワーが必要なときには、思考力だけでなく、感情エネルギーも総動員する。

たとえば格闘技では感情エネルギーがとくに大事。

人間、怒っているときには信じられないパワーが出るが、それを必要なときに意図的に開放することができれば、瞬間的には自分の普段の能力を超えることも可能。(=かいおーけん笑)

でも試合中、考え始めると、なぜかとたんに弱くなってしまう。

Don’t think. Feelの本当の意味

 

 

ビジネスも、スポーツにおけるそんな思考力と運動力の扱い方、またはチーム内の監督と選手の役割分担のようなものが大事だなあと思います。

エネルギーや能力は、個々必要なときに出ればいい。

それ以外は無駄遣い。

話は本当はこのくらいシンプルなのだけど、それがわりと難しいことに感じてしまうのは、

こういうことはとくに日本人の場合、すごくドライに自他を観察すると、

一致団結すること(同じ熱量でがんばること。がんばっているように見えるようにがんばること)を、成果をあげることよりも無意識にも優先してきたからかなあ…という気がします。

自分の力を引き出すためにマインドフルになる時間(自分中心の時間)を、日本人は社会の構造的に人間関係に忙しすぎてほとんど持てない…という言い方もできるかもしれません。

「一致団結すると気持ちがいい(⇔そうしないことが許せない)」ということと、本当の意味でのチームワーク(=役割分担)そして成果をあげることを健全に切り離して考えることができれば、

一致団結風にならないタイプの在り方を許すことができれば、

自分たちのもつリソース(自分やメンバーの力)を余すことなく効率的に使うことができると思います。

 

 

 

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いい話だ~

重度のイップス持ちとしては、10代のころにこれを聞けてたらなあと思う

 

 

 

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