本当の本音とは?~本音は2段階ある

言葉に惑わされなくなると人生の自由時間が増える

(昨日の続きです。)

 

……とはいっても、「本音」とは難しいものだなと思います。

とくに建前重視で育った人には、本音を言うなんて、考えてみただけで身がすくむようなことかもしれません。

また「本音とは怒りを爆発させ誰かにぶつけること」だと思っているかつてのわたしのような人もいるかもしれないなあ…と突然心配になったので、

少しあわててキーボードに向かっています。(どこかの夫婦仲をこわしたくて書いているわけはないので)笑

 

 

そういえばわたしも本音修行を始めたころ(25年くらい前)は、今思えば自分の本音を理解できてはいませんでした。

その頃、浮かんだ思考をすべて書き出すという習慣が始まったのですが、書き始めると止まらなくなり、

どのくらい書いたかは途中からパソコンになったので分からないけれど、今日までには相当な量になっていると思います。

心の中をなんでも書き出してみるススメ

そのときはそれが自分の大量の本音だと思ったのですが、

でもいま振り返るとそれは繰り返しの自動的な思考で、人間の思考というよりもわたしのエゴ(生存本能)によるものでした。

ざっくり振り返ると9割がエゴのガス抜きであとの1割が新しい気付き…くらいの割合だったなと思います。

マインドフルネスの反対側、エックハルト・トールの言う「エゴ」とは?

 

 

ありたっけ書き出してみて分かったことは、本音にはどうやら2段階ありそうだ…ということです。

1段階目はエゴ(生存本能)による本音です。

 

エゴによる本音は人によって質が大きく異なります。

物心ともに安全に育った場合はエゴによる生存本能は少なくて済むので、1段階目の本音は比較的穏やかだったりします。

また加えて愛された育ちだった場合はすでに本音で生きていて、とくに抑圧された思いのようなものはないかもしれません。(子供やその周りの自由な友達軍団をみていて思う)

わざわざ「本音」という言葉を使うときはそうでないものが通常状態であることが前提なわけで、

逆に生まれ育ちにおいて満たされなかった育ちの場合は、エゴの中に強い本音が育っている可能性があります。

 

 

エゴの本音とは、たとえるならロケットの1段目のエンジンのようなものではないかと思います。

それは大気圏突破用で、エゴが感じている危機感から飛び出すために必要なエンジンです。

 

そういうエゴにとっては、飛び出したい以上の本音は、あったとしても自覚する余裕はありません。

症状が少しおもい場合は、とにかく爆発すること自体が目的になってしまっているケースもあるかもしれません。

ただもしそんな1段目のエンジンが爆発事故を起こさずに正常に働いて、重力を振り切って大気圏を突破することができたなら、

その次に必要になるのは別の種類のエンジンです。

その2段目のエンジンを使って「自分はどうなりたのか?」が、本当の意味での本音…と言えるかと思います。

 

大気圏を突破した自分はどうなりたいのか?

軌道をしばらく周ったら満足して降りてくるのか…

それとも月まで行ってみたいのか…

またはいっそ片道切符でとりあえず木星あたりまでボイジャーするのか…

もしくは、帰ってくることが目的だから、行き先はどうでもいいのか…

そういう思いは人それぞれ異なると思いますが、

2段目の本当の本音とはただ爆発して終わりというようなものではなくて、どこか応援したくなるようなものであることが多いものです。

 

 

 

 

自分の本当の本音は2段目なんだ…と理解ができると、

「大気圏突破」と「その奥にある思い」、また「その先に抱くイメージ」が、健全に区別できるようになります。

1段目は手段で目的は2段目であることが自覚できたら、だんなさんへ言う本音は2段目のことになると思います。

すると1段目の大気圏突破用巨大エンジンに点火する前にはNASA並みに準備を整えたり、

危険さを自覚できているから「危ないからちょっと離れてて」と言えたりもします。(本音のぶつけ合い大げんかにもなりません)

もしかしたら予想に反して支持を得られたりして驚くこともあるかもしれません。

実際に2段階目が動き出すと、大気圏を突破したかったそもそもの動機であったエゴによる「そこから出なければならない」という本音は、その先があったことに気がつくためのきっかけに過ぎなった…という気がしてきます。

 

とはいえ綺麗ごとを除くと、あえて相手の目の前で着火するしかないケースもあるかもしれません。

その場合は爆発事故によってそこで自分も不幸に終わるような妥協はせずに、

げすいだんなを3000℃のロケット噴射で焼き払ったあと、自分はちゃんと飛び立って欲しいものです。笑

 

 

必要に駆られて地上を離れるようなニーズがとくにないケースは、一般的には「幸せ」と言えると思います。

わたしもエゴの本音からは、自分の子供にはロケットに乗ったりしてくれないほうが、ほっとはします。

でも勇気を出して自分の「本当の本音」を直視してみると、安全第一を超えて自分の好きなように生きてほしい。

せっかく生まれたのだから、アドベンチャラスに生きてほしい。

 

自分については、エゴの本音はもちろん大事だし、ひとまずはそれが叶うことは大前提ですらあります。

でも爆発することが目的ではないし、意味もなく飛び出したいわけでもない。

危機感からしか考えられないときはそのあたりで行き止まりだけど、でも自分の本当の本音はなんだろう?と瞑想でもしてみると、

実は行ってみたいところはあるし、いろいろ問題はあれど帰りたいところもあるよなあ…と思い出すのです。

 

 

 

月へ行くことから始まる宇宙開発競争がテーマのドラマ。

ソビエトがアメリカよりもいろいろな意味で進んでいる…という架空の設定がおもしろい。

妙に現実的で、これが実際の歴史だったような気がしてきて、不思議な気分になる。

今日は書いている間中この世界観であたまがいっぱいだった…(それでどうしてもロケットの話にしたかった。笑)

AppleTV+で観られます。

 

 

(今日の一曲)

 

 

 

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