傷つきやすいという人に起こっていること
傷つきやすい人は、ざっくり言うと、もともと傷ついているんですね。
わたしも、自分は傷つきやすいなあと気がついた時期がありました。
でもあとで冷静になると、「自分が傷つく」というのは、ほとんどが自分特有の反応だということが分かります。
同じ出来事でも、誰が体験しても傷つく種類のものもあれば、同じ種類の出来事を体験しても傷つかない人もいたりして、
自分が傷つく原因は、必ずしも出来事の方にあるわけではないようです。
なら、ぼくらがよく言う「傷ついた」とはどういうことか?
それは、なんというか、地雷みたいなものかなと考えると、つじつまが合います。
相手が踏み込んでくると爆発する地雷は、自分を守るには最適です。
傷つきやすい人や怒りやすい人は、自分の周りにたくさんの地雷が埋まっている状態と言えます。
しかもずっと前の戦いで埋めたものもあったりして、自分でもどこに何個埋まっているのか、もう思い出せません。
というより、自分が地雷を埋めたことすら忘れている。
だから、周りで爆発が起こり破片が飛んでくるたびに、相手が自分を傷つけたように思ってしまうというわけです。
またこれは、自分に近い関係の人ほど自分を傷つけるように思えてしまう…ということへの説明にもなります。
他人とはあまり問題がなくても、友人、家族、子供など、関係が近い人とだけはなぜかうまくいかない…という人は多いと思います。
だれかが自分と会話をしたいと放った言葉が、地雷に触れてしまう。
抱きしめようとして近づいたら、一気に5つくらい爆発してしまう。
こういうことは、近づかなければ起こらないし、近づくほど爆発するリスクは増えていきます。
逆に、近づかずに上手にコミュニケーションをとる技術をもった相手には、ころっと騙されたりしてしまうこともあると思います。
自分を傷つけなかったというのは、必ずしも自分に近づいた人というわけではなかった…ということが理解できると、人間関係の見え方が変わることがあります。
これまでは、地雷を爆発させてしまった人が「悪い人」で、爆発させなかった人が「いい人」だと考えてきたのが、
実はそれは、「近づいてきた人と近づいてこなかった人の違い」だったりするかもしれないわけです。
自分の地雷を直視してみることができると、自分が思ってきた「いい人/悪い人」は、もしかしたら自分にとって逆だったのでは?というような気付きもあるかもしれません。
(これまでぼくに近づこうとしてくれた人たち…ごめん…!←わたしの気付き)
余談ですが、自分の中でこれが腑に落ちると、相手の地雷が爆発したときに、勘違いして嫌いになったりすることも減っていくように思います。
相手も、一旦埋めてしまったら、自分でもコントロールができないのです。