アニマル状態の相手に巻き込まれない3つの方法
人間の感情エネルギーは、人間が動物と同じように古くから持っている、生存競争に勝ち残るための脳のエネルギーです。
感情的な状態の人間は、人間のように見えても動物に近い状態です。
心理学的にはエゴイスティックな状態、仏教的には煩悩に支配された状態、また生理学的には「爬虫類脳が活性化している」と表現できると思います。
その場合の人間は、自分が敵に囲まれているように感じています。
その危機感は、他から奪うための攻撃性として現れることもあるし、弱さとして現れる場合は身を守るために決死の覚悟で戦う方向へ出ることもあります。
どちらの状態も周りにとってはとても危険ですが、本人にその自覚はありません。
そういう状態の人間は、人間というよりもアニマルに近い状態です。
下記の3つは、人間関係で無駄に損をしないために、また自分が暴走して大切な人を傷つけてしまうことを防ぐためのヒントにもなるかもしれません。
1.自分がマインドフルネスな状態になる
自分がマインドフルな精神状態になると、アニマル状態になってしまった相手から、敵として捉えられにくくなります。
たとえば向こうからイライラした上司が歩いて来たら、こちらは瞑想状態に入ります。
すると上司の中のアニマル状態の脳は、こちらを「無害である」と判断し、そうすると無駄にからまれることを避けることができます。
アニマル状態の相手に気が付いたら瞬時に瞑想状態に入れるように、普段からトレーニングしておくといいと思います。
ちなみにわたしはこれが上手で、仲間内でわたしだけがからまれないようなことが、若いころによくありました。
2.できるだけそっとしておく
アニマル状態の人はある意味で「無意識」です。
でも好きでそうなっているわけではありません。
過去にトラウマがあったり、またそういう危機関連の情報が強く遺伝していて、そうなることでしか自分を守ることができないと信じ込んでいるだけです。
とはいえ、アニマル状態になった人間との話し合いは無駄です。
アニマル状態の人間は、人間の言葉を話しているように見えても動機は吠える動物と同じで、どんなことも自分への攻撃と捉えてしまいます。
アニマル状態から抜け出すには、本人が自分がアニマル状態であることに気が付くしかありませんが、そのためにこちらができることはあまりありません。
できることは基本的にない、他人は変えられない、と理解しておくことが、自分を守ることにつながります。
3.危害を加えられそうになったら逃げる、逃げられない場合は戦う…逃げるために
相手がアニマル状態のときは、逃げることが基本的には最善の策です。
でも、どうしても戦わなければならなくなったときには、戦うしかありません。
その場合も、相手が無意識にアニマル状態に陥ってしまっていることを理解できれば、相手を嫌いにならずに戦うことができます。
戦う目的は、相手に自分を傷つけさせないことです。
そうすると、相手が無意識から戻ってくることができたときに、お互いにまた友達に戻ることができます。
ちなみに最悪のケースは、触発されて自分もゾンビアニマル状態になってしまうことです。
自分がアニマル状態のときは
アニマル状態は誰にでも起こりえます。
というよりも、本来はそれが人間のデフォルトの状態であり、マインドフルに生きるというのは、人間にとってはとても難しいことです。
そして大きな意味ではそれは本人のせいではありません。
長い人生、もちろん自分がそうなってしまうこともあって、そんなときもできることはあまりありません。
普段からマインドフルネスを心掛けることは、自分のそういう状態を見抜くことができるチャンスを増やしてくれます。
そうやっていち早く抜け出すことができれば、周りへの加害を抑えることができるし、他人がそうなときに自分が被害者になることを減らすためのセンサーを磨くことにもなります。
友達同士が戦うその理由とは!?(1:35~)