なぜ近い人を粗末にしてしまうのか?の心理
マネジメントがうまくいっていない人の特徴は、わたしがそうだったのですが、
本来近いはずの人との関係が悪くなってしまっていることです。
マネジメントはどんなタイプの人も使いこなさなければ、と思い込んでいる経営者が多いですが、
それは、日本が村社会で付き合う人を選べない、という環境からきている部分があるかもしれません。
遠い人を近い人よりも大事にしてしまうのもそうで、外では優しいが家の中で厳しいお父さんが昭和のころはたくさんいました。
なぜそうなってしまうかというと、外を大事にしなければ食べていけなかったからで、
しかも外の環境を選ぶことができなかった(村から出ることができないと感じた)からです。
で、そうすると要するにストレスがたまるんです。
そして近い人にあたってしまう(あたらせてもらっている)んです。
でも時代は変わって、「外」で付き合う人は選べます。
経営者も自分が雇う人材は選べます。
近い人を粗末にしてしまってもいい論理は、昭和までの世代が星の数ほどつくりあげたけど、(たべていくため、あなたのため、厳しさは愛、うちの愚妻が…など、挙げればキリがない。ほんとはただ自分のストレスなんだけど)
要するに、外で失う自尊心を内で補給しているだけで、理由は後付けに過ぎないんです。(from育児心理学)
近い人を遠い人よりも粗末にしてしまう理由は、相手が逃げられなかったりと、要するに「粗末にしやすいから」なわけですが、
遠い人に気を使い、近い人を食べてしまえば、大事な人から順に去っていってしまいます。
これは会社経営だけでなくて、老後に孤独になるケースが多いらしい、ぼくら昭和世代の男性における人生の課題でもあるかなあ…なんてふと思ったりもします。
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