嫌いな人から学ぶ自分の弱点

最近、「トランプ元大統領をどう思いますか?(わたしは嫌いです!)」というようなことを続けて聞かれたので、わたしの気持ちや考えを書いてみようと思います。

 

 

わたしもトランプさんは嫌いでした…、

というよりも怖かった。

理不尽なことを、理不尽であることを百も承知で言えてしまうところに恐怖を感じました。

どう怖いのか?を、善悪ではなくできるだけ個人的に言うと、自分の父と似ていることかなと思います。

わたしの父もたまに(主に欠乏したとき)すごく理不尽になることがあって…、

そういう感じが、どういう心の構造になっているのか?が理解できないので怖いのです。苦笑

 

ただ進化の神さま的には、トランプ政権には意味があった気はします。

たとえば中国政府を上回って理不尽になれるのは、世界広しと言えどトランプ前大統領だけです。

もしトランプ前大統領がいなかったら、世界はまた別のリスクを抱えた可能性があった気がします。

温暖化の話も、環境論をいったん置いておくと、利権の構造が明らかになったという意味では必ずしも悪いステップではなかったように思えます。

一番難しそうだなあと感じる人種問題は、たとえば映画の配役の仕方が変わって見た目がフェアになっても、現実の生活の中にはまだまだ目に見えない差別があったことが明らかになりました。

平たい顔族だけで暮らしているぼくら日本人には想像もつかないレベルの恐れに、アメリカ人は直面しているのだろうと思います。(部外者に言われたくないとは思うけど、人類的には意味のあるチャレンジだと思う)

(↓問題はまだまだ根深い…(アジア系アメリカ人が差別をうけていることについて))

 

わたしは学生のころウィスコンシン州(票が割れると予想された)に住んでいたので、いま知人にはトランプ支持者もいて、選挙のときはFBで毎日活発に議論が行われていました。

投稿を見ていて「この人は過激なタイプの信者?(高校生のころはおちゃめなやつだったのに…)」と驚くこともあったけど、中にはもっともな意見もありました。

実際にやった政策を並べて比較したページを見たときは、オバマさんは笑顔のイメージが良かっただけに、あれ?っとなったものもあったり、

トランプさんは、富裕層ではなく一般人の税負担を本当に軽くしていたりと、どちらも単純な善悪の話では語れないけれど、トランプさんが支持される理由も分かった気がしました。

戦術の善悪は別として、言うこととやること、表と裏のギャップの少なさという観点で言えば、これまで政治家を信用できなかった人たちがトランプ前大統領を支持した気持ちが、時間が経ったのもあって、分かるようになってきました。

 

さらに、下記のコラムを読んでもらうと、もう少し見え方が変わるかもしれません。

わたしも、自分で改めて読んでみて、少し変わりました。

もし奪うなら悪人として奪う方がまだまし…という考え方

子供から「逆切れ」の力を奪ってはいけない

 

 

トランプさんに拒否反応を感じた人にも、いろいろなパターンがあったと思います。

政策の是非についての議論は他へ譲るとして、反対票以上の自分の拒否反応で自分自身が苦しむのはできれば避けたいので、もう少し考えてみると、

たとえば、ネガティブな意味で「いい子」に育ってしまった人は、拒否反応が強かったかもしれません。

「いい子」は、生物として当たり前にもっているはずのそういった理不尽さのような武器を、人生の早い段階で早々に失ってしまっている可能性があって、

そういう人はそれを持っている相手には恐怖を感じるし、それを使える相手に感じる嫉妬や怒りのような感情も、無意識にも抱えている可能性があります。

わたしもそうだったわけですが、「いい子」ほど、自分の弱さ(不利さ)から来る、そういう拒否反応は強いものではないかと思います。

 

今回もし、そんな自分の拒否反応を直視できれば、自分が本当はなにを恐れていたのか?や、なにに怒っていたのか?が理解できるかもしれません。

トランプ前大統領の理不尽さについて考えてイライラすることは、笑

これほど分かりやすく理不尽さをみせてもらえることは長い人生でもそんなにないと思うので、笑

自分の人生における理不尽さがらみの苦しみを洗い出すには、とても有効ではないかと思います。

ちゃんと直視ができると、これまでの善悪のイメージが覆ったり、

そうなると、ポジティブな意味での逆切れの武器を取り戻すことができたりするかもしれません。

 

 

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トランプさんが大統領に決まったとき、スターウォーズEP.3の、議会の満場一致で皇帝がうまれたシーンを思い出して、「世界やばいかも…」とぞっとしました。

これが人類の進化の1ページだったと実感するのはもっと先のことになるだろうと思いますが、

とりあえずバイデンさんになって、正直ほっとしました。

 

ちなみにスターウォーズの物語のすごいところは、ライトサイドが絶対的な善とは必ずしも言い切れないところです。

物語を深く知るほどに、どっちもどっち…と思えてくる。(アニメ版も観、スピンオフ小説なども読んで…。I’m a nerd!笑)

みんなで皇帝を支持した結果に旧いものが壊れ、綺麗ごとが消えてしまった世界で、「さあなにを選ぶのか?」という映画だったように思います。(ジェダイもシスとセットだけあってちゃんと滅びるところがリアルに感じた)

今がまさにそういう時代だと感じますが、

ジョージ・ルーカスに予知能力があったのか?それともみんながスターウォーズを見過ぎたのか?…笑

わたしは他のSWファンとは少し違って、1~3がとくに好きです。

 

スターウォーズをまだ観ていない人なんてまさかこの世にいないとは思うけど、笑

万が一いたら、

4→5→6→1→2→3→4→5→6

の順番で観てほしい。笑

ダースベイダーを理解できるようになると、人生で赦せるものが一気に増え、楽になれます。(許というよりも赦ね)(許せなくてもいいと思います)

とくに、理不尽な父親を恐れてきたような人におすすめです。

 

わたしの父は、自分の母親とそして次に配偶者に幸せになってほしくてがんばったけれど、二人とも幸せにはならず、その戦いに負けたことで力尽きてダークサイドに堕ちた悲しいダースベイダーだし、

トランプさんはまたタイプが少し違って、悪意の源泉が見えにくい皇帝タイプかなと思うけど、でも自分の父親に「負け犬には価値がない」みたいなことを言われながら育ったそうで、

言っていることは、言われたことに過ぎないそうです。

 

 

 

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