成功することと自由になることは似ているようで違うと思った
自由記念のアメリカ旅行で感じたこと
去年の9月、事業を売却し自由になった記念に、アメリカへ一ヵ月間の一人旅に行ってきました。
私は高校生の時に交換留学生としてアメリカへ行っていたのですが、今回はそのときのホストファミリーのみんなと再会するための旅でした。
私が、育児休暇生活を送りながら事業売却を達成したことを自慢げに報告すると、みんなすごく褒めてくれました。
日本では、誰からも、一度も、褒められたことがない事業売却や育児休暇だけど、アメリカ人褒め上手です。
そもそも育児休暇も事業譲渡も、アメリカで生活していたことから得たアイデアでした。
自己責任だけど自由で価値観も多様だから、身近にも変わった人生を送っている人がたくさんいて、ちなみに今回も面白いことがたくさんありました。
ホストファミリーの一人は、前回訪れたときは、それまで経営していたモーテルを売ってフロリダへ移住し、クルーザーに住んでいましたが、
今回はスキーをするためにテネシーにログハウスをセルフビルドして移住していました。
また友人を訪ねると、彼のお父さんは昔はインテリア屋さんだったのに、今回は車のガラス屋さん?になっていました。前の商売は飽きたから売ったそうです。
それからアルバニアから来てレストランを開き大繁盛させ、次の展開を考えている、というアメリカンドリーム直球勝負な人にも出会いました。(誇らしげにレクサスに乗っていてかっこよかった)
私にとって、とても刺激的な旅でした。
「成功すること」から「自由になること」に
私の人生のテーマは、「成功すること」から「自由になること」に、しばらく前に変わりました。
成功することと自由になることは似ているようで違う…と思うようになったからです。
事業が成功していても会社から離れられなかったり、大きなプレッシャーの中で生活していたり、家族と会う時間も十分になかったりと、周りにはそういう経営者が多かったし、私の父や祖父、そして自分もある時まではそうでした。
会社経営者のある友人は、1回3百万円分くらいかけて年に2回海外旅行で豪遊するのに、地球の裏側まで行っても会社から頭が離れることはない…ともらしていました。
それから私が入っていたある経営者倶楽部では、「離婚歴のある人?」という話題になったとき半分以上が手を挙げ、最終的に4回離婚した人もいて、
(もちろんそれをジョークにできる心が強い人たちで)そのときはみんなで笑ったけど、20代半ばで若かった私は、頭が非常に混乱しました。(自分はどんな成功を目指しているのだろう?と)
自由より贅沢なものがあるかなあ
もちろん会社経営は綺麗事で済むような話ではなく、経営者は誰でもある程度の犠牲は払っていると思います。
事業の成功やお金がすごく大事であることは間違いありません。
でも経営者もやはり家族の幸せのために仕事をするわけで、仕事のせいで家族との時間がなくなるのは、なんだか本末転倒な気がしてしまうんですね。
私は仕事は大好きだけど、でも大事なものはその時々で変わると思うし、そういう意味では選択の自由があるとはとても贅沢なことだなあと感じます。
アメリカの話から始まって、何を言いたいのかよくわからなくなってしまいましたが…、
このブログでは、事業経営から私生活まで、人生におけるそんな贅沢な「自由」について、もっと深く探求していきたいと思っています。