親子(自分と親)問題を解決するための4つのポイント

「親子の相性」は、残念ながらあるようです。

そんな悲しい話なければいいなあと思うけど、でも親の愛は平等ではないそうです。

1.過去の生存競争の話

ネイチャー番組ではよく親が子供を選ぶ場面を見ます。

生き残る可能性が高い子に優先的に餌を与えることはあるようだし、完全に見限って捨ててしまうようなシーンも見たことがあります。

人間が見るととてもショッキングに感じますが、それが自然の法則であることは理解ができます。

人間はもうそうする必要がない状態にはありますが(少なくとも現代の先進国では)、そうなれたのは長い歴史から見ればつい最近のことです。

親が子供全員に平等に愛を注ぐべきだという価値観は、生物にとってすごく新しい課題と言えるかもしれません。

2.親の脳がマインドフルでない

マインドフルネスとは、現代的な理性と表現しても良いと思います。

親の脳が扁桃体優位で「マインドレス」な状態にあるときは、親は自分自身の危機感への対応で手いっぱいになってしまい、理性どころではなくなってしまいます。

そしてそういうときは、起こることの多くを危機と感じてしまい、たとえば子供のあどけない行動すらも、親の脳には危機と映ってしまいます。

危機対応とは要するに、自分の中のそういうネガティブな感情から解放されることですが、

解放される手段は、逃げる、威嚇する、戦うなどいくつかあって、

親に危機とみなされてしまった子供は、たとえばテーブルの上に飲み物をこぼしただけでも、自分の親からこういう対応を受けてしまいます。

3.親自身のトラウマの話

事実がどうであれ、自分が愛されたと感じれなかった人は、心のどこかにその怒りを抱えているものです。

自分の親を反面教師として子供に愛を注ごうと決意している親は、運転中に注視している方向へハンドルがとられていってしまうように、皮肉なことに自分も同じ道を辿ってしまうことがあります。

自分が育てられたようにしか自分の子供を育てられないのは、それしか方法を知らないというのもあるけれど、

もう少し深く観察すれば、自分の子供が幸せになることが許せない…という心理が隠れていることがあります。

それは頭で考えていることとは真逆なので、自分で認識することはとても困難です。

また、子供の性格が親のトラウマを煽るようなケースもあると思います。

いい子で我慢しながら育ってきた親が、暴れん坊な性質の子供を授かったような場合です。(逆に暴れん坊を好ましいと思う親がおとなしい子のほうを心配することもあったりと、いろいろ)

4.可愛がられるにも2種類ある

育児の本を読んでいると、「可愛がる」にも2種類あることが分かります。

たとえば兄弟姉妹の間で可愛がられ方に差があるとき、それは「親にとっての精神的なメリット」が多い方が選ばれている(可愛がられている)ことがあるということです。

要するに、親の承認欲をより満たす子供の方が重宝されるわけです。

そうやって重宝することをもって愛と呼ぶかどうかは、また別の話なのでここでは取り上げませんが、

重宝される方とされない方がいるのは、親自身の精神状態の満たされ具合が大きく関係しています。

親子問題を理解するためのヒント

自分の親がどんな親であれ、それは今となれば自然の成り行きの結果と言えます。

過去から続く遺伝子の設計通りの赤ん坊として生まれ、その脳が出来事にどう反応するかはもう決まっていて、その反応による体験を積み重ね、親の人格は出来上がりました。

またそこに子供が感じる怒りというのも、餌をもらえるかどうか、親の意向一つで自分の生死が決まったかつての子供の不安な感情が基となっているかもしれない、これもまた自然の産物と言えます。

自分の人生を振り返って「ああいう出来事があったから、こう感じるようになった」というのは、実はとても表面的な捉え方で、

本当は、長い遺伝子の歴史という時間の中でなるべくしてそうなった、と考えるのが自然ではないかと思います。

親への怒りを手放すためのヒント

自分の怒りが出たら、瞑想をしてその怒りを直視します。

それは過去にそうやって恐ろしい思いをした、自分の遺伝子の中に住んでいる先祖を、一人ひとりを癒していく(理解してあげる)ようなイメージです。

何人癒せばいいのかは分からないけれど、そうこうしているうちに、怒りがもともとは自分ものではなかった…という気がしてくれば、親子関係からくる感情の問題は楽になっていくと思います。

 

 

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