「いい人」を卒業すると行ける場所

いい人は搾取されちゃうから…、といういつもの話ではなく、今日は逆からいこうと思います。(今回は毒をはくつもりは今のところはないけど、自分のダークサイド=生存本能は直視します。)

 

世の中では、どういう言葉を言うか?で人格者かどうかを判断しますよね。

でも言葉なんて、誰でもどんなことでも言えるわけで、

本音の言葉ではないいい言葉でいい人を演じるとは、善悪はおいておくとして、基本的には自分のメリットのためにやるわけだから、

「人格」とはあまり関係ないよなあと、最近よく思うのです。

 

ところで、最近の芸能人の結婚は、なんだか地に足がついているなあと感じます。

昔は、たとえばラブコメでは、新婚旅行から帰ってきて朝起きたらお互いに「Who are you?」みたいになる設定をよくみた気がするけど、

恋愛は時代的にそんな感じでしたよね。

わたしも自分を偽って、できるだけ大きく強く、そしていい人に見せようとがんばった記憶があります。

ありのままの安定感っていいなあ…と、最近の芸能人の結婚報道を見ながら、若い世代の脳を羨ましく思うのです。

(嫉妬心から星野源の悪口を書きまくるつもりだったけど、あの人は自分がすけべであることすら公言しているそうで、つっこみどころがないので諦めます。アーティストめ……ありのまま生きやがって!)(←くそ~褒めてしまう苦笑)

 

 

真面目さや優しさなど、本来の自分とは違うものを演じる商取引や友人関係、あとは恋愛などは、

なかなかのレベルで相手の人生を左右することです。

たとえば、お客様思いのセールスに根負けして本当は欲しかった家とは違うものが建ってしまった…とか、

誠実な人と結婚したかったのに結婚してみたら実は真逆だった…というような場合、

その人が人生において思い描いてきた夢は、…叶わないことになるわけです。

たとえば電話詐欺の大きめの被害と比較しても、法律違反ではないとはいえ、なかなかの大事件ではないかと思います。

まあたいていはお互いさま(自分にも相応の欲があってのこと)なので、あまり問題にならないだけかなと思いますが、

これからは、そういう取引はされたくないし、自分もしたくないなあと思います。

 

もちろんそれ自体は「悪」というわけではなく、ただの生存本能だろうと思います。

そしてそれが強く出てしまってデメリットが大きい場合、なぜそうなってしまうのか?を理解しようと試みることは、いつものようにそこがこのブログでの本題です。

いい人を演じるのは、獲得するための知恵が自然に働いてしまうというような遺伝特性のほかでは、

決めつけるわけではないけれど、育ちにおいて欠乏感を強く感じた育ちだったケースが多いように思います。(あとはいい人?に不自然に惹かれてしまう人も同じグループかも)

だからいい子に~いい人に~と、工夫をしながら生き延びる必要がありました。

 

そういう場合の人生は、大きくは4つの道に分かれていくと思います。

  1. 欠乏した育ちをそのまま出して強引に人から奪う、抵抗の大きい人生を生きる。
  2. 欠乏した育ちを隠していい人を演じ、駆け引きによって獲得し、生き延びる。
  3. 欠乏した育ちをそのまま出して、でも奪わずに、そのままの自分で大丈夫な関係を探す。たすけてもらう。たすけあう。
  4. 欠乏した自分を赦し、だからこそ行けるようなところへ行き、自分が生まれた意味を発見し、生まれ育ちに対する完全勝利を目指す。

 

これは受け持った欠乏感の大きさも関係するので、どれがえらいというわけでもありませんが、でも幸福感の度合いは異なってくると思います。

全体として振り返ってみると、昭和はまだ全員で2を目指していたし、平成でも、3より先ははっきりとは見えていなかった気がします。

こう書いてみると、どうせなら4がいいなあと思いますが、

3でも4でも、そのための第一歩は「ありのままで生きること」だなあと、星野源をみて強く思うのです。しかしあのすけべやろうはいったいどうやって…

 

 

 

 

この映画の主人公の振る舞いがすごく「ありのまま」という感じで、感動する。

皮肉なのは、これは映画であって演技なこと。

とはいえ、それが自分の中に確実にあるから出せるのだろう。(役者とか映画とかアーティストってすごい…)

そう考えると、人が「いい人」を演じる根本にも、きっと本当に「良い」部分があるのだろう。

そしてそれがあることもまた、ありのままといえるだろう。

 

 

 

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