マインドフルネスとは?マインドフルに生きるための6つの瞑想方法
最近ではアメリカの企業(グーグルやインテルなど)がマインドフルネスのトレーニングを導入するなど、人間の「意識」の力を現実の生活に活かすための研究が、いろいろなところで進んでいるようです
無意識状態の思考に生産性はあまりなく、思考は意識的(マインドフル)に使えて初めて大きな成果を生み出せる、というところがポイントのようです
また個人の生活においては、ストレスや悩みの軽減などに効果が期待できます
マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、「今ココに自分の意識がある状態」のことです
逆にマインドフルでない状態とは、意識が今ココにはなく、思考が自分のコントロール下にない状態のことです
意識が留守の間、自分を動かすのは思考ですが、思考は意識がなくてもある程度働くことができます
でもその場合の思考は自動操縦システムのようなもので、能動的な思考とは異なるものです
自分の思考を注意深く観察すると、思考は勝手に湧いては消え…を繰り返し、起こる状況に対するときにも無条件反射のようないつも決まった反応を示すだけなことがわかります
意識はいつもあるよ?と疑問に思うかもしれませんが、マインドフルとは想像する以上にもっと覚醒した状態のようです
それと比較すると、普段の自分は多くの時間を「無意識状態」で過ごしていると言えるかもしれません
マインドフルネスの効能
小さな子供が夢中になって遊んでいるとき、それはマインドフルな状態と言えます
それは、周りも、過去も、未来も、人生の物語も、まったく関係のない瞬間です
もし大人の私たちがそれに近い意識状態で仕事に取り組むことができれば、どれだけ生産性が上がることでしょう(インテルが社内にそうなってもらいたいのもわかります)
そして個人の人生においても、そんな状態で生活できたらどんなに幸せなことでしょう
マインドフルな状態なら、フェイスブックに気を取られずに美味しいものを100%味わうことができます
また子供と遊ぶときにも、その貴重な時間を心配事に奪われなくて済みます
これまで人生で追い求めてきたものは、幸せそのものというよりも、そのための条件であったり、その代替物でした
一方マインドフルネスの一番の効能は、禅でいう「悟り」と同じく、「幸福感をダイレクトに感じれること」だと言えると思います
マインドフルネスへ戻るための6つの瞑想トレーニング
思考による自動操縦に慣れきってしまった私たち大人には、マインドフルであることはとても困難です
子供のころからさんざん将来について脅かされ、大人になることをあれほど急かされ、「今ココ」から引き剥がされてきたのに、今さら「子供のように今ココを楽しみましょう」なんて、本当に至難の業だと思います
ひどい話です
でも大人になってからマインドフルネスをマスターすることは、もしかすると子供のころのそれ以上の喜びをもたらしてくれる可能性があります
大人がもつ知識や力をマインドフルネスに活用することができれば、どれほどこの世界を楽しむことができるでしょう
呼吸を意識する瞑想
今ココを実感できる一番手軽な方法が、呼吸を意識する瞑想です
「瞑想なのだからこういう呼吸をしなければ…」というようなことは考えずに、今自分がしている呼吸を、何の判断もなしに観察します
周囲の音や見えるものを意識する瞑想
聞こえる音や見えるものを、できるだけ判断をせずに感じます
赤ちゃんのように見たり聞いたりすること自体を楽しめれば、それはマインドフルな状態です
自分が心地よいと思える場所や景色に力を借りるのも一つアイデアです
座る瞑想
座る瞑想は、自分がこの身体と共に存在していることを感じるのに適しています
静かに座り、遠くバーチャルな世界に旅に出ていた意識を、身体に戻します
朝起きたときにこの瞑想をやると、一日を気持ちよくスタートすることができると思います
歩く瞑想
自分が一歩一歩歩いていることを意識すると、普段の散歩も瞑想になります
健康のためや痩せるためなど、普段の散歩の目的を一旦すべて忘れて、ただ一歩一歩歩くことを楽しんでみます
食べる瞑想
今食べているものを100%味わうことを楽しみます
次の一口のことを考えたりせず、今口の中にある食べ物の感触に全意識を集中します
食べることは命と直結した行為でもあるためか、時にびっくりするほどの喜びに包まれることがあります
聞く瞑想
相手の存在に意識をあて、相手の話を何の判断もなく聞こうとしてみます
相手と本当の意味でつながるためには、自分の意識が今ココにある必要があります
ちなみに本当の意味での人間関係は、自分が自分とつながったときにしか生まれないそうです
思い返せば、私たちの親友とはそんなときに出会った人かもしれません
なぜマインドフルネスを失うのか?
マインドフルネスがそんなにいいのなら、なぜ人はマインドフルネスを失ってしまうのか?
そう疑問に思いませんか?
私はそれが気になって、マインドフルネスどころじゃなくなってしまった時期がありました(苦笑)
これは少し話がずれてしまうので、別のコラムで私なりに書いてみたいと思います
>> なぜ人は放っておくとマインドフルネスから遠ざかってしまうのか?