変われない経営者とあっさり変われる経営者の違い

最近、会社経営者の方から「営業部を廃止したいけど…」という悩みを聞くことが重なりました。

わたしもそういう悩みをもったことがあったので、気持ちがよくわかりました。

今はメーカーでも小売りでも、ウェブを使って座ったままマーケティングができる時代だから、ふつうの感覚ならそうしたくなると思います。

営業にかかるコストは、営業車、その維持費、ガソリン代、駐車料金、高速料金、事故のリスク、移動の時間にもかかる人件費、さぼっているんじゃあるまいか?(笑)などなど×人数分…と、考えただけでも手に汗握ってしまいます。

これだけのコストをかけて十分な数の見込み客に会えなかったりすれば、毎日数百人数千人来てくれるようなウェブサイトによるマーケティングとは、もう比較にならないわけです。

営業をされる相手にしても、自社の人材がどこかの営業につかまってしまうのは文字通り時間泥棒と感じる時代で、営業を受けることを禁止している会社もあると聞きます。

 

とはいえ、営業活動を縮小するのはコストダウンのためではないわけで、広告宣伝費は逆にたっぷり必要になります。

ウェブマーケティングが効率的なのは、社長の分身のようなウェブサイトなら、社長が毎日何百人にも分身して見込み客に対応するのと同じことだからです。

だから、「社長の分身にどれだけ多くの見込み客に会ってもらうか?」がポイントになります。

仮に社長が営業しても決まらないような商材やサービスなら、どのみち未来はないわけなので、

社長の分身と言えるウェブサイトを作ることに力を注ぎ、そしてやれるだけの広告宣伝をやるだけです。

いま儲かっている会社は、こんな感じで割り切って選択と集中をしていると思います。

アップルの集客を担当しているのはいまだにスティーブ・ジョブズな気がするし、これは中小企業の集客方法の話というよりも、時代の流れかなと思います。

 

経営者は誰しもふだんから、経営資源は目いっぱい活用しながら経営していると思います。

でも変わらなければならないときには、明確な選択をする必要に迫られるところが苦しいものです。

実際、あっちをがんばりながらこっちも…は、無理です。

心理的にはできそうでも、そんな雰囲気は出せても、現実には無理で、ただ密度が薄まるだけになってしまいます。

現実的には、あっちの予算をこっちへ回す、あっちは諦める、と明確に選択をする必要があります。

 

ではなぜ悩むのか?というと、そういうことは考えただけで怖いものだからだと思います。

わたしも、方向転換しようとした時期には、そのたびに「人がどう反応するか?」が怖かったです。

あとは自分の「変わることへの恐れ」もあったと思います。

こういう問題には、心の中で「階層」があると思います。

一番表面には、営業活動での成果があがらない悩みがあります。

これしか見えていないときは、さらに営業活動をがんばろうとしてしまいます。

 

もう一つ深い階層では、変わらなければならないことに気が付いています。

明るい未来は見えているけれど、それに対する恐れと対決している階層です。

古いものが捨てられず、でも新しいものも求めることで、社内の仕事量が増えストレスが溜まることもあるかもしれません。

でも自分の恐れとの戦いに勝てれば、明るい未来がやってくることもなんとなくわかっています。

 

そして最も深い階層には、それが「なぜ怖いか?」が隠れています。

わたしの知り合いのある社長は「あっさりと」時代に合わせて変われましたが、わたしは割と悩む方でした。

なぜそんな差が生まれるのか?

これを「がんばった量」と考えると分からなくなってしまうけれど、先の社長が「あっさりと」移行できたところにヒントがあって、

その人は要するに、人の反応が怖くないし、自分が変わることへの恐怖も少ないのです。

「その違いはなんなの?」

というところが、なぜ怖いか?という『自分特有の理由』なのです。

 

 

自分の潜在意識の最深部には、どんな恐れが隠れているのか??

 

 

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