一回悟っとくと人生は楽
悟るとは、安心したお母さんに抱っこされるような感覚です。
なにも心配せずに、
というか、心配などという概念があることも知らずに、
身を任せるような体験です。
だから幼少期に実際にそういう体験をした人は、べつに改めて悟ろうなんて思わないと思います。
悟るとはそれほど大げさな話でもないということです。
ぼくらがこの世に生まれたのはアドベンチャーのようなものです。
安心できる場所から、わざわざ外へ飛び出したのです。
おうちの快適なベッドもいいけれど、
旅先の安宿もなんだかエキサイティングです。
一生そのボロいベッドではイヤだけど、
帰れる家があるなら不思議と楽しめる。
その感覚がアドベンチャーです。
この世に出てきていまだかつて安心したことがないという人は、これまでアドベンチャーどころではなかったかもしれません。
そんなちょっとやりすぎな人生設定の人は、いちど悟っておくと楽かもしれません。
ぼくらは安全な場所を飛び出して、わざわざここへ来たということを思い出すのです。
ちなみに悟るのは一回で十分だと思います。
せっかく遠い異国の地までやってきたのに、四六時中おうちのことを考えているなんて、
なんだかもったいないですからね?