武器よりも防具を願う方がどうやら叶いやすいようだ

個人的な印象では、今の時代、

欲しいものは、武器よりも防具の場合に手に入りやすいように感じます。

この考え方はとくに…

生存競争において弱めの生まれの人や、弱くはないが傷ついていて万全ではない人や、

あとは強さを失いつつある中年の危機にある人(苦笑)に、おすすめの考え方です。

 

 

ちなみにわたしの場合は、もともとの人間関係苦手問題もあるので、ふつうよりもたくさんの防具が必要です。

あまり人とべったりならなくていい生活スタイルとして、たとえば家賃が高くても環境の良い場所に住む必要があるし、

座席が狭い混みあった店では食べられないし、満員電車なんてありえないなど、いろいろな制約がある人生を生きています。

でもまあ総じて言えば、お金で解決できることがほとんどなので、要するにお金があればOKです。

自分のケースでは、お金は自分にとってはありがたい防具…と考えるようになってから、苦労することが減っていったように思います。

生き辛さの扱い方(わたしの場合)

 

 

なぜ人生において武器よりも防具のほうが叶いやすいかというと、

これは想像の話ではありますが、

「進化の神さま」としては、今の人間には、武器よりも防具を与えたくて当然だと思うからです。

 

このままでは地球を滅ぼしてしまうであろう、人間の競争心や無限の承認欲求といった旧いタイプの武器は、今のところはまだ必要です。

でも滅びないための対策ももちろん必要で、

それは、生存競争において弱めな生まれの人たちや、承認欲求が満たされてこなかった、欠乏感が多めな育ちの人たちが、担っていると思います。

そういう人たちの使命は、

生命が古くから活用してきた競争心や群れの連帯感などの旧い武器なしでどのくらいまでやれるのか?

そのぎりぎりを攻める人生を全うすることです。苦笑

 

進化の神さまとしてはこれまで、「強さ」はもちろん大事だったと思います。

ただ、進化における強さの追及がもう終わりの段階に来ているだろうと思うのは、すでにぼくらの強さが地球を滅ぼしてもおかしくないレベルに達しているからです。

(異星人が侵略に来るなら話は別だが、それ以外にこれ以上の強さを必要とする敵はもういない)

滅んでしまえば、どれだけ強くなろうとなんの意味もないわけで、

生存競争に明け暮れているようには見えても、生命は無策でいるわけではないと思います。

あらゆる可能性を追求するのが私たちの本質

 

「進化の神さま」とは、別の言葉で言えば「生命の総意」と言ってもいいと思います。

生命同士の生存競争も、非情なようだけど、そこに含まれます。

でも、隕石や火山など、環境の変化は含まれません。

(ウイルスが生命と言えるかどうかは詳しくは知らないけど、それは自分たちのコントールの範疇にはない環境の変化なのか?それとも長期的視点における生命の総意なのか?…どちらだろう?)

だから「神さま」とはいっても、全知全能ではない…という設定でここでは考えています。

そんな進化の神さま(=生命の総意)の最重要テーマは、これまでもこれからも「生命全体として生き延びること」で間違いありません。(最悪、微生物からやり直す覚悟すら含むシビアさで)

 

 

たとえば「お金持ちになりたい」という願望にも、叶いやすいものと叶いにくいものがあると思います。

同じ「お金が欲しい」でも、武器としてのお金か、防具としてのお金かで、意味が異なります。

たとえば、お金持ちになって札束で誰かを屈服させたいような成功が欲しい場合は、それは武器としてのお金です。笑

それがだめということではなくて、

進化の神さま的には、勝ちたい願望は旧くて、もう探求が終わっているというのもあるし、

最後の仕上げとしてもう少しやるにしても、厳しい競争によって発見できるような新しさでなければ意味がないし、(←ふとイチロー選手が思い浮かんだ)

また勝つこととは自力でやることに意味があったわけで、そうなるとそこに特別な幸運を供給する意味は、進化の神様としてはもうあまりないだろうと思います。

むしろ抑えていく方向かもしれません。

 

商売上手になればなるほどライバルは増え、できるだけ少なく払いたいお客さんとの駆け引きも激しさを増し続けたりと、

商売でも学業でもスポーツでも、勝たなければ満足できない類の願望の実現は、難易度が増す一方です。

もちろんそういう難しさにもまだ意味はある気がします。

特別な強さが欲しい場合は、競争を焚きつける…

もうだめな分野は静かに見捨てるが、でもできるだけソフトランディングを目指す…

でも、

守りたい場合は、減税する…

さらに守りたい場合は、補助金を出す…

新しさを育てたい場合も、補助金を出す…

あまりにも貴重なら、特別待遇で守る…

政府が大衆を動かす政策はこんな感じだと思うけど、

進化の神さまが人間を動かす方法も、おそらく似たような感じだろうと思います。

 

 

そんな今は、強さ以外のチャレンジが必要な時代だと思います。

強さの追及がほぼ終わった、この新しい時代の願望の叶え方としては、

生物として弱めの生まれの人は、戦うために強くなろうとするのではなく、弱いままで生きることに意味があることを自覚し、

そのために必要な防具を、WISHLISTに書き入れればOKかなと思います。

弱いことも一つの特性であることを理解する

そういう願いはたいてい叶うもので、

もしぼくらがちゃんと滅びない方向へ向かっているのだとすれば、新しさが守られないほうがおかしい…くらいに考えてもいいと思います。

個人的に必要な多めの防具についても、そういう幸運に守られ、与えられてきた気がします。

 

ポイントはその「動機」で、戦いや競争はその相手の抵抗があるから手に入りにくいけど、

防具は、そもそも戦わないというチャレンジへの報酬として、幸運として与えられる…

いずれも「全体として生き延びる」という同じ目標へは向かっているけれど、

後者は、進化の神さまとしても生命の歴史上初めて生存競争をやめさせてみる…という新種の培養実験なので、笑

簡単にしなれては困る。

だから特別サポートに値する。

いま生命はこういう仕組みで動いている気が……しませんか?

 

 

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現実的にも、

今の時代は、自分の生存競争的な弱さは相変わらず不利な一方で、特別に守られたりもします。

 

たとえばYOUTUBEで差別の対象になりそうなことをカミングアウトすれば、否定的なコメントで荒れるだろうけど、

その反面、擁護してくれる人たちもたくさん現れます。

さらに品なく言えば、それらはまとめて再生回数となり、収入までもたらしてくれます。

 

たとえばマツコさんがそれを堂々とやると、ぼくらはなぜか応援したくなるし、守りたくなります。

それはマツコさんを、応援の言葉だけでなく現実の裕福さで守ることになるし、それを参考にしてぼくら自身も新しい生き方の選択肢を学べる。

今の世の中は明らかにこういう仕組みで動いているけれど、

これが100年前ならきっと無理だし、チャレンジしたとしても命の危険こそあれ良いことなどないでしょう。

 

弱さや少数派であることが生きる糧になるなんて…

長い生命の歴史の中で、この短期間でこれだけ大きく流れが変わったのはいったいだれの仕業なの?というところが、

厳しい生存競争を続ける必要もまだ少しはあるけど、でも新しさがとにかく早急に必要!という、

「生命の総意」によるぎりぎりの判断の現れなのではないかなと思います。

 

 

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マツコさんはきっとセキュリティ万全なマンションなどに住んでいるだろうと思うけど、

ぼくらも、住居でも車でもファッションでも、

アーマーとして活用できるものは、遠慮なく進化の神さまにお願いしたらいいと思います。

 

たとえば車の運転で煽られるのが怖い人は、大きな車に乗るといいそうです。

大きいと煽られないとか、もうただのモンキーワールドだけど笑、でもそういう力は活用したらいいんですよね。

さらには、煽られないための大きな車もいいけれど、

もっと贅沢に、たとえば混雑する時間帯に運転しなくていい自由や、自分は運転はせずに得意な人にしてもらうなど、もっと我がままに考えてみる。

願いは多いか少ないかというよりも、自分の人生のテーマに沿っているほど、最近ではどうも叶いやすいようです。

 

ふつうはなにを手に入れるか?が人生の目標だったりするけれど、あなたにとってはそうではなく、

あなたのメインテーマ(=新しい性質での人生を全うするだけ)を助けるありがたい小道具や防具に過ぎません。

だから、遠慮なく、気軽に、ふんだんに受け取ればいいと思います。

願望とは、進化の神さまがぼくらを動かすためのツールなのだから、素直に乗っかればいいのではないかと思います。

 

 

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生存競争において弱めの人とは、生存競争をすることが目的ではなく、それなしで人生をただ全うすることだけが使命です。

そうすることに伴う旧い恐れに翻弄されることは避けられないかもしれませんが、

でも自分は生き延びればそれでよくて、それ以外のことは恵まれて当然なんだ…という観念になれると(心から信じられると)、

使命スイッチがオンになり、生命の総意があなたを守るモードに入ります。

そうなると、あなたの人生は生存競争と関係がなくなっていき、スタートとは逆にいろいろと恵まれる、楽な人生になっていきます。

(そういう夢や希望や報酬がないとなり手がいなくなり、進化の仕組みが成り立たない…と思う)

 

生存競争において弱めな生まれの人や、傷ついてしまった育ちの人や、

人生において強さを失っていく段階にある人の使命とは…

勝ち取ったり、がんばって成し遂げたりする生き方を卒業し、

人類が旧いやり方で獲得してきたものを、新しい在り方で受け取る

旧い武器を手放したその新しい性質で幸せに生きていけることを体現する…

→結果的に、ほんの小さな一歩だけど人類が前へ進む…

たぶんそれだけではないかと思います。

 

 

 

 

もともとはテロへの悲しみなどをストレートに表現する生真面目なスタイルだったU2は、(もちろん非暴力の考え方で)

1991年のActung Babyから始まるあまりにも先進的な3部作に取り掛かるにあたって「なぜ道化師かのようにイメージチェンジしたのか?」というような質問に、

「それをやるため(さらに核心へと切り込むため…という意味かな?)には自分の心をさらけ出す必要があり、そのためにはアーマーが必要だった」と答えていた。

 

↑これはボノではなくミラーボールマン。(ミスターマクフィストのときもある)(言うべきことを言わせるためのキャラクター…ということかな?)

この日はホワイトハウスへ電話をかけた…!笑

この動画が、YOUTUBEにあるすべての動画の中で、一番好きかもしれない。

 

 

 

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